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野沢温泉のお米を使ったおむすび屋・「むすびば」が野沢温泉の朝市へ出店しました。

株式会社野沢温泉企画として「むすびば」を初出店

今年で45年目を迎える「野沢温泉朝市」に、株式会社野沢温泉企画のおむすび屋「むすびば」が初出店しました。

村の皆さまのお力添えのおかげで、約4か月間無事に営業を続けることができました。

改めまして、この素晴らしい機会をいただいたことに深く感謝申し上げます。


*「野沢温泉朝市」

毎年5月から10月の毎週日曜日と特定日(今年は5月4日、8月14日、8月15日)、朝6時から7時半に開催される「野沢温泉朝市」。村内の事業者が大湯通りに集まり、地元の特産品である野沢菜漬けやあけび細工などの工芸品、季節の食材や物品を販売しています。今年も野沢温泉朝市実行委員会の皆さま主導のもと、無事に開催されました。


「むすびば」のこと

「むすびば」は、野沢温泉のお米と旬な食材を結び合わせたおむすびを通して、


「村の自然や歴史の魅力に気づいてもらう場にしてほしい。」

「お米・具材のおいしさといった食の魅力から野沢温泉の価値を再認識してほしい。」


 という想いで立ち上げたおむすび屋です。


野沢温泉の湧き水で育った美味しいお米をおむすびにし、野沢温泉の豊かな自然資源である「雪」・「湧き水」・「食」を感じられる場、そして地域の魅力を日本や世界へと発信できる場を目指しています。



出店の振り返りと様子

「むすびば」は、6月23日から約4ヶ月間、野沢温泉の朝市を中心に出店を行ってきました。出店当初は、地元のお客様や観光客の方々に認知を広げることからスタートし、時を重ねるに連れ少しずつ「むすびば」の存在を知っていただけるようになりました。


出店当初(2024年6月末)


7月のお昼営業で地元の人に購入してもらう様子

定番メニューとして、

「塩むすび」「味噌むすび」「野沢菜むすび」

を販売し、日々味や形の改良を重ねました。


ゼロからおむすび屋をはじめた為、大量のお米を炊くのにも一苦労でした。二回目の出店の際には、お米の炊き具合が悪く、朝から二度もお米を炊くというハプニングもありました。


さらに、食べていただく人によって塩味の好みも違うため、「しょっぱすぎる」という声をもらったことも。「塩むすびが一番シンプルで一番難しい」と、初めてながら実感しました。

その中でも変わらず食べに来てくれる人やアドバイスをくれる人のおかげで、運営を続けることができました。


朝市終了後、余ったおむすびは朝市の他の出展者さんにおすそわけ。横のつながりも生まれ、「むすびばの子だよね」と村の方に認識してもらえるようになりました。


夏への展開と観光シーズン(8月)

夏に入ると、野沢温泉でのスポーツイベントやお盆休みで沢山の観光客の方がいらっしゃいました。大人数を見込んでの数量調整やお米販売をスタートさせ、より安定して運営ができるようになりました。

おむすびを食べてから「お米が美味しいかったから」と再度店に立ち寄り、お米を購入してくれた人もいらっしゃいました。また、団体客のランチとしてお弁当を提供し、「むすびば」の認知度がさらに広がったと感じています。



和歌山県と野沢温泉のコラボ




季節のメニューとしては、和歌山県のしらす業者「山利」さんのご協力を得て、ちりめんむすびを期間限定で販売しました。

「このちりめんどこの?」と山利さんを調べる人や、店頭に置いている山利さんのPOPを持ち帰る人も。


地元野沢温泉のお米と、他地域の新鮮な食材とのコラボレーションは、お客様にとても好評で、地域を超えた食の繋がりを感じていただけたのではないかと思います。






秋、自転車祭りへの出店

10月上旬には自転車祭りにも出店させていただき、初めての夜営業に挑戦しました。

にぎやかで多くの人が行き交う中での営業は、不慣れな所もありましたが、朝市では見ない人や、男性層が多く、朝と夜での需要の違いを感じました。また、おむすびの「手軽さ」という点が食べ歩くことができるという利点に繋がり、他の出店者さんのおかずと合わせて召し上がられる姿を見れたことは、今後の営業やイベント出店の幅を広げるための貴重な機会となりました。



むすびば最終日(10月27日)





10月27日最後の出店では、いつもより15個多くおむすびを握り、朝市を迎えました。普段おむすびを事業者さんに配給しているため、多めに作り「最後の朝市お疲れさまでした」とおむすびを配給したかったのですが、開始早々大人気のおむすびで、いつもよりも早めに完売してしまいました。

うれしい大誤算で最終日を迎えることができ、むすびばとしての朝市によい終止符を打つことができました。




このように、多くの方々のご支援に支えられ、試行錯誤を繰り返しながら成長してきた「むすびば」。

これからも美味しいお米と食材にこだわりながら、野沢温泉の恵みを感じられる場所として、そして地域にねざし、新しい交流が生まれる場所として、さらなる発展を目指してまいります。




むすびばのこだわりの素材(むすびばに協力してくださった皆様)


◆お米

美味しいお米を届けてくださっているのは、地元の「野沢温泉ライスセンター」さん。私たちの理念に共感していただき、毎回美味しいお米を提供していただいています。



◆味噌

「むすびば」では地元ならではの味を届けたいという思いから、定番メニューには地元の味・材料を使っています。そのひとつが味噌。味噌は、野沢温泉でレストランを営む片桐健策さんのご家庭で代々伝わるお味噌を使用しています。お米との相性が抜群なお味噌を、野沢温泉のお袋の味「味噌むすび」を表現した握り方で握る。まさに野沢温泉ならではの逸品となりました。


◆野沢菜

地元の名産品「野沢菜」を使った野沢菜むすびも定番メニューとしてご用意。野沢菜は、トミヤ酒店の富井一仁さんが無添加栽培で丁寧に作ったものを使用しております。深いコクが感じられる野沢菜の本漬けは、一度食べたらやみつきになる美味しさです。



◆監修

京都でおむすび屋「山角や」を営む水口拓也さんからもご協力をいただき、現地でのオペレーションや定期的なオンラインサポートを受けさせていただきました。

味噌をご提供くださった片桐健策さんには、レシピの監修もお願いし、何度でも食べたくなるような美味しいおむすびを目指して具材や調味料を入念にご相談させていただきました。また、野沢温泉マウンテンリゾート観光局の皆様からは事業者支援の観点でご意見を賜りました。


こうした皆様の支えがあってこそ「むすびば」を出店、営業することができました。不慣れな点も多い中、さまざまな場面で地域の皆さんやご協力いただいた方々に助けられ、改めて野沢温泉の温かさを感じています。


むすびばの今後

朝市での経験をもとに、11月からは弊社が運営するミュージックバー「GURUGURU」のお昼営業でも、より充実した定食スタイルでの提供を開始。冬シーズンにはテイクアウトメニューを強化し、より多くのお客様に「むすびば」を楽しんでいただきたいと考えております。

引き続き、地域の皆さまのお力をお借りしながら、「むすびば」をより良い形にしていけるよう尽力してまいります。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。



株式会社野沢温泉企画


レポート:上田亜依


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